うろもとなずなの" #うろぐ "

皆の思うようなことしか書かない

アイドル横丁夏祭りの話 2 of 2

 こんばんは、今回は前回の続きです。

 前回は女性声優を追っかけて、声優をやっていないアイドルのフェスに乗り込んだという叙事でした。今回はその感想。新鮮で楽しかったないし楽しかったようだといったところです。ただこれだけだと小学生並の感想になってしまうのでボチボチと具体的に書いていきましょう。

 

自由度の高さ

 

 声現場とドル現場とを比較するとこの点がベタですがボチボチ記しましょう。まずはイベント参加という行為から。

 

 女性声優を追っかけていると、ライブ形式のフェスへ赴くことがあります。ただ多くの場合誰がいつ出るか、順番等はその時まで明かされなかった覚えがあります。予想するか、ゲネリハの音漏れを聞くかしかありません。アイ横は当日2週間ほど前にタイムテーブルが発表され、いかにして当日行動するか決めやすいものがありました。アニサマ等と違いステージが複数あり、特典会も同時に多数開催されているので冷静に当然といえば当然ですが。好きな所を好きなだけ観に行けばいい、いつ来てもいい、バイキング的なところが感じられました。ドルでもそういう所はあるでしょうが、タイテ告知が無く推しのために推し以外も見続けることになるフェスはデザート欲しさにフルコースを食べるようなものがあるように思います。フェス自体発表会みたいなものなのでそれもイベントとして完全に悪いわけではありませんが。

 

 次に顕著なのがライブ中の観客の振る舞いでしょう。まぁ何でもアリでしたね。アニソンや声優オタクを1年以上ヒリつかせているイェッタイガーやオタ芸、家虎の前に話題として霞んだ咲きクラが普通の行為として打たれていたのが印象的でした。変にひねくれたMIXとかでシバかれる人もいなかったように見えました。流石に禁止が明文化されたリフトは周りのオタクに潰されることもあったようですが(笑)

 

 これらの光景が示すものとして、"本当にマズいことは提供者が禁止してくれているから信頼を寄せた上で自分の思うままに楽しむ"姿勢が見受けられました。リフトは転倒するから、ケミカルライトは中身が有害物質だし投げる人がいるから禁止にしておく、その他諸々危険な行為、演者や関係者が嫌う行為も慎んでもらうよう言っておく。ライブをどう楽しむかは人それぞれだから他は好きにしていい。そういうルール付けとオタクの意志が合致していたように感じます。その中で、サークルとか対面打ちとか同じ楽しみ方をする人がいれば集い、そうでなければ離れる。そういう流れがそこにはあったようです。

 

オタクの棲み分けとライブの余白

 

 ここまで長ったらしくアイ横で感じた自由度について話しましたが、これを知ったかぶって分析してみましょう。

 

 結論から言うと、オタクの可動範囲が広いという状況に全てが起因する、そう考えられます。結果、一人当たりの広さを求めるオタ芸マシーンのための縄張り、集団で遊ぶ空間を求めるサークルの縄張り、推しや演者を眺めていたいか動きとして大人しめに応援したい安全地帯(?)が自然にできていたのでしょう。後ろから見てもそういう領域がいい感じに分かれていました。オタ芸自体演者が見えない席に通されヤケでやったのが発祥だそうですし、縄張り構築の因果関係が往復して成り立ったと言えましょう。レギュレーションで縛らずとも自ずとどこで何をやると顰蹙を買うか、トラブルになりかねないか、だから控えよう。その感覚が出来上がっていたのだと思います。

 

  さて、声現場はドルよりレギュレーションの縛りが広く強いんだなと改めて感じましたが、層とか背景から違うなぁという印象です。最近こそ昨夏のナゴヤアニソンフェス"オタ芸ゾーン"などそうしたライブの楽しみ方に関して似たようなゾーニングが施されつつありますが、今日も基本的に場内全域で画一的なレギュレーションや規制がなされているのではないでしょうか。これはコンサートホールや屋内競技場のような会場での全席指定(席種統一)の公演を基準にしているからでありましょう。全席が主催者やプレイガイドによっておおよそランダムに配されると、騒ぎたい層と静かに観ていたい層とが当然のごとく入り混じります。そうなるとどうしたって後者の希望を優先した方が無難です。静かにしていればトラブルもそう起きませんし。結果そのために杭が出ては打つように規制が増えていったものと見えます。しかし声現場のレギュレーションは主催者やコンテンツで一括して定められることが多く、オルスタでも同じルールになっているというのが現状でしょう。オルスタでも整理番号が振られ、場内がいっぱいになるほど人口密度が高いとなると全席指定より危険なのも確かですが...

 

 と、ここまで長々と書いたものですが道路への例えでまとめるなら、ドル現場は追い越し車線のある高速道路、声現場は2車線以上あっても全てが普通の走行車線である都市高速、そう比較することができましょう。免許無いのでわかりませんが。流石に免許取らないとなぁ。

 

 実は他にも誰が悪いわけでない要因を見出しつつありますが、これはまた別の機会に"まとめ"ましょう。長ったらしく書くのもアレですので。そう、無駄。